業界の常識を覆した、顧客と価値を共創するウェザーニューズのビジネスモデルを分析する!
ビジネスモデル研究会について
今年度から始まった「STC3 ビジネスモデル研究会」は、世の中で注目されている特徴のある企業のビジネスモデルと財務を分析し、その価値創造について議論・勉強するものです。
学ぶ・真似る・まねぶ
本ビジネスモデル研究会は、成功企業の分析を通して、自社のビジネスモデルや価値創造をどのように構築すれば良いかを考えることを目的としています。また、経営者として世の中の様々なビジネスモデルに触れることで、発想力や判断力を養う機会にもなると考えています。
ビジネスモデル研究会の方法
(1) 分析対象の企業を決める
まずは、テーマとする企業を決めます。今回は事務局が事前に「ウェザーニューズ」を選びました。
(2) 財務の特徴を分析する
財務上の際立った特徴を、参加メンバーの税理士さんと公認会計士さんに手伝ってもらいながら、分析し、共有します。例えば際立ったコストや投資、際立った収益構造などを見つけることができれば、その特徴を基にビジネスモデルを描くことで、より比較・分析・検討がしやすくなります。
(3) ビジネスモデルキャンバスを描く
「ビジネスモデル」と「財務の特徴」の因果関係を意識しながら、ビジネスモデルキャンバスを描くことで、価値創造と収益が結びついたキャンバスにすることを目標としています。ウェザーニューズのビジネスモデルキャンバスは、下記に掲載しました。
(4) 比較検討および議論
ビジネスモデルキャンバスを描きながら、異業種で似たビジネスモデルはないか?真の顧客は誰か?価値の源泉や、顧客が何に魅力を感じているのか?など自由闊達に意見を交わします。
*財務分析について
インターネットなどを利用して、財務諸表または有価証券報告書を入手します。
上場企業の場合はインターネットで検索すれば、有価証券報告書を見ることができます。有価証券報告書には、企業の沿革・事業内容・ビジネスモデル・財務諸表などが書かれています。企業を分析する際にとても良い資料です。今回のウェザーニューズ分析には有価証券報告書を使いました。
・ウェザーニューズの有価証券報告書はこちら
https://weathernews.com/ja/nc/ir/kessan/yukashouken/pdf/140820yuho.pdf
ウェザーニューズについて
ウェザーニューズの事業内容は、
当社グループは、気象を含む様々な自然現象のデータを顧客とともに収集し、状況に適した対応策コンテンツに 加工し提供しています。当社グループの事業は、法人向けのBtoBと個人向けのBtoSに分かれます。 BtoB事業においては交通、建設、流通、テーマパークなどの多様な産業分野において、気象予測に基づく業務支 援サービスを提供しております。BtoS事業においては携帯端末向けに自社ブランドで気象コンテンツを提供する携 帯コンテンツサービス、インターネットサイト「ウェザーニュース(ポータルサイト)」、BSデジタル・データ放 送(910チャンネル)及び放送局、ラジオ局、ケーブルテレビ局にコンテンツを提供しております。いずれの事業に おいても当社グループは単に気象情報を提供するだけでなく、個別の状況に応じた対応策情報を提供しております。
(引用元:ウェザーニューズ有価証券報告書E05162 P.8)
ユーザーは主に主婦と言われていています。ユーザー自身が空や大気の状況を観測し、ウェザーニューズに情報提供を行うことで、高い精度でゲリラ豪雨の予測が可能と言われています。iPhoneアプリもとても好評で、参加者の奥様やご友人が毎日利用しているといった話が出ました。
次回のビジネスモデル研究会について
次回は6月24日(金)18時から開催いたします。
参加をご希望される方は、STC3事務局にお問い合わせください。
なお、研究対象の企業は未定とさせていただいておりますので、
ご希望やご要望などがあれば合わせてご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
ウェザーニューズのビジネスモデルキャンバス
こちらが当日作成したビジネスモデルキャンバスです。
研究会に引き続き、下記のコメント欄でも自由闊達なご意見や議論が発展することを切に望んでおります。どうぞよろしくお願いいたします。