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【ビジネスモデル】ビジネスモデルのパターンを活用して発想を広げましょう!

公開日2015.07.09

ビジネスモデルデザイン講座のWEB版ということで、不定期に更新を行っています。

本日の話題は、他業種のビジネスモデルを自社に応用する方法についてです。

【目次】
1. キャンバスを使って考える
2. 自分のビジネスモデルを書く
3. 5つのパターンを無理矢理当てはめて考えてみる
4. 他業種の成功事例を分析すると幅が広がる

(*ビジネスモデルキャンバスって何?はこちら)

1-1. キャンバスを使って考える

何はともあれ頭の中にある構想を、まずは見える化すること。
ここからやってみましょうというご提案です。

1. 見える化する=選択肢を出す。
2. 大きな仕組みとして捉える。
3. ブラッシュアップする。

この流れは、「発想法の使い方」の著者・加藤昌治氏(博報堂)と創造工学の石井力重氏(アイデアプラント代表)のWEB往復書簡でも語られています。

・往復書簡@考具WEB!
http://coquets.jp/index.php?shokan5

上記では、多くの選択肢からチョイスしながらブラッシュアップすることの重要性が述べられています。

新規事業の創出においても、選択肢を出して選び取る作業を繰り返すことが、キラリと光る商品やビジネスモデルをつくるキーになると感じています。

出すこと・選ぶことを繰り返す時、起業家には、柔軟な発想と柔軟な対応が試されます。

経営哲学の大家ピーター・ドラッガーの「イノベーション7つの機会」においても「予期せぬ成功」に着目し、時には舵を切る柔軟性が必要だと伝えられています。

では、どうやって柔軟な発想力や想像力を養うのか?

その一つの方法として、ビジュアルで考えることが挙げられます。

言葉だけの左脳的思考よりも、絵や写真を使うことで右脳が活性化されると言われています。
右脳がイキイキとしてくると、新しい発想が生まれやすくなります。

*京都D-School2014の金子英之氏の講義では、絵を描くことで発想が豊かになると語られていました。
(京都D-School 2014講義)
*新しい発見・発明をする人の代表としてアインシュタインやモーツァルトが右脳人間だったということが言及されています。
(参考:脳内革命2/サンマーク出版)

そういった意味でも、ビジネスモデルキャンバスを使うと、自然とビジュアルで考えることができるので、ビジネスモデルをつくりながら右脳を鍛えることもできちゃう?!という一石二鳥を狙えます。

「ビジュアル?いつもと違う?!」と感じる方も是非、チャレンジしてはいかがでしょう。

1-2. 単純明快だから!?奥深い〜

ビジネスモデルキャンバスのもう一つの側面は、ツールの使い方は単純明快ということ。

子供が遊んでいるような感覚でキャンバスに付箋をペタペタ貼っていきます。

「ほんとにこんなんでいいの?」と思われる方もいますが、この点に関しては、メリハリをつければ大丈夫!と言いたいのです。

ビジネスモデルキャンバスを使って、ビジネスモデルをつくるには、大きく分けて3つのパートがあります。

1. 紙の上でつくる
2. ビルの外で検証する
3. 検討し、改善する
→1に戻り繰り返し

最初のパートが、ペタペタを貼ってつくるなので、ここは楽しくやっちゃいましょう。ということです。
そして、パート2の検証は実際のお客さんにヒアリングなどを行うんですね。
とても大事なパートです。そしてパート3で改善する。

この繰り返しは、大江建先生(早稲田大学参与)の実験経営学という名で知られています。

大江氏、曰く『経営も実験のようなものだ。仮説と検証の繰り返しが必要だ。』ということを講演で提言されています。
(*京都D-School 2013 基調講演)

楽しくつくり、あの手この手で検証する。

起業って楽しいことばかりではありませんが、
やはり楽しく日々の葛藤を乗り越えていきたいもの。
なぜなら起業家の楽しんでる様子や情熱は、
顧客価値を創出する重要なポイントだと思うからです。

例えば、飲食店。
お金をかけて、とっても楽しげな内装を施しているのに、店員さんがくら〜い顔をしていて何だか興ざめしたことありませんか?
コレってケースバイケースですが、くら〜い顔をして計画を立て、くら〜い気持ちで実行し、もはや検証や改善は興味がない。と、そんな状況なのかもしれません。

飲食店の例は分かりやす過ぎるんですが、お客さんと対面することがない商品やサービスでも同じように、良くも悪くも、作り手の雰囲気は伝わってしまうんだと思います。

そこで、ビジネスモデルを考える時は「楽しみながらつくる」というのは、一つの手だと思います。

ここまで長くなりましたが、
・キャンバスが使えるかどうか不明。
・自分はキャンバスを書いた方がいいの?
という方は、ぜひ一度トライしてみてはいかがでしょう〜

2-1. 自分のビジネスモデルを書く

初めてビジネスモデルキャンバスを書く!という場合、
ラフスケッチをするような気持ちで臨むのが良いかと思います。
*楽しくないと継続できないし。。。

紙を10枚用意して、
「最低10回は書き直しするぞー!」
といった気分がオススメ。

何枚描いても、お金はかかりませんから笑
*時間費用はのぞく….

選択肢を出すぞ〜という気持ちで、肩の力を抜いてリラックス。
1枚の付箋には1つの要素を書いて、
それから付箋をペタペタと貼っていきます。

例えば、顧客セグメントの欄。すでにターゲットが明確な方も、年齢・性別・地域・年収・家族構成・学歴・趣味などセグメントを細分化して、選択肢を増やしてみましょう。

1枚のビジネスモデルキャンバスを描く時間は、人によって様々ですが、最初につくる場合はそんなに時間をかけ過ぎない方が良いかと思います。ここでは起業家のジレンマ「商品サービスに惚れ込み過ぎて顧客が見えなくなる」という穴に入らないように。

また、何時間も考えたけど、顧客価値提案が埋まらない…選択肢が出せない…という場合は、お客さんの状況や感情が全然わかってない。と言えるかと思います。これは大いなる発見ですよね。今すぐ見込み客の観察やヒアリングに出かけましょう!

ということで、全部埋まらなくてもOK。

次にどう行動するか?の方が重要ですね。

2-2. 要素を選び取る

キャンバスが穴だらけ…それでも一旦オッケーとして、
・いくつか描いたキャンバスの中から自分の理想的なキャンバスはどれか?
・お客さんにとって理想的なキャンバスはどれか?
を選んでみましょう。

また、キャンバスに貼り付けた要素の中に、今すぐに実現できないモノ・コトが含まれていたとしたら、未来に向けて埋めるべき能力ギャップということですね。

ここで2つの分かれ道が発生します。

(1) 能力ギャップを埋めてから起業するのか
(2) それとも、能力ギャップを埋めながら起業するのか

この場合、可能な限り後者を選ぶのが良いんじゃないかと思います。

「(2) 能力ギャップを埋めながら起業する」を選ぶ根拠としては、
起業してからも必ず能力ギャップは発生するから。
ということです。

あまりに無謀な選択肢を選ぶのは如何なモノかと思いますが、例えばプレリリースといった形で早めに顧客との接点をつくるなどを行い、「能力アップし続けられるビジネスモデルがあるとしたら?」と自分に問いかけてみると良いかと思います。
*筆者も日々精進。

3. 5つのパターンを無理矢理当てはめて考えてみる

穴だらけのキャンバスでもOK。

その理由は、ビジネスモデルキャンバスの書籍「ビジネスモデルジェネレーション」で紹介されている5つのパターンを「自社事業に当てはめて思考を広げる」という方法に由来します。

5つのパターンとは下記です。
・アンバンドル
・ロングテール
・マルチサイドプラットフォーム
・フリー戦略
・オープンビジネスモデル

例えば、今考えている事業を「アンバンドルビジネスモデル」として考えるとどうなるのか?
無理矢理にでも、自社に当てはめてビジネスモデルを描き直してみることで、新たな可能性を探るという思考実験を行うことができます。

商品・サービスの価値には、自分で決める価値と顧客が感じる価値という2つの側面があります。
ビジネスモデルキャンバスを使って実験したいことは、顧客の感じる価値です。

顧客が感じる価値かどうかは、仮説・検証によって確かめるしかないと思います。

もしかしたら「自社にとっては現実的ではない」という思い込みで、選択肢から外してしまっている場合があるかもしれません。

そんな時は、パターンを使って、自分の思い込みを乗り越えてみるのも良いんじゃないかと思います!

4. 他業種の成功事例を分析すると幅が広がる

上記の5つのパターン以外にも、細分化すればもっと多くのビジネスモデルパターン「儲ける仕組み」が存在します。

参考書籍も多数出ていますので手に取ってみると良いかと思いますが、時間の許す限り、自分が面白いな!と思った会社や商品については、ビジネスモデルキャンバスを使って分析することをオススメします。

分析する時の注意点をあげると
・完璧なキャンバスは存在しないと思っておく
・完璧な分析はできないと思っておく
といったこと。

全体像を捉えて、特に際立った特徴を見つけ出すことを目標にすると良いと思います。

それから、多くの成功企業は複数のビジネスモデルを使っているので、詳細に分析すればするほど、こんがらがってしまい、自社への適用や応用がやりにくくなります。

そのため、1商品に絞るか、成功企業の初期段階(創業当時)を参考にすると、シンプルにとらえることができます。

この記事の振り返り

・まずは楽しくリラックスして見える化しよう!
・要素が埋まらなくても大丈夫。5つのパターンを参考にしよう!
・気になる企業を分析してみよう!

以上です。

文責:亀田

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